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2027年国際園芸博覧会出展庭園デザインコンペ審査結果のお知らせ

2025年9月から10月にかけて、2027年横浜国際園芸博覧会に造園連が出展する庭園のデザインを募集し、個人またはグループでの応募で13作品が寄せられました。
11月には厳正なる審査を行い、下記の通り最優秀作品・優秀作品が決まりましたのでお知らせいたします。デザインコンペにご応募いただきました方々には深くお礼を申し上げます。
     

最優秀
<最優秀作品>
タイトル…『虹の架け橋』
応募者…藤井幸介氏(広島県・風林造園)

審査員からのコメント
・通潤橋でダイナミックな景色が表現できている。
・アーチのデザインがおもしろい。このアーチからいろいろと庭の構成を創造することができる。
・通潤橋は、たとえば造園と農業のかけ橋と位置付けるなどコンセプトの表現性を持たせてはどうか。
・棚田が重要。動的な要素にできるし、アーチからの視点など見せ方もいろいろ考えられる。
・橋の構造が気になるところだがディテールもしっかり考慮されていると思われる。
・庭の構成要素が多いので、東屋の要・不要など絞り込みも検討を。
・会期中の改変に耐えられるデザインにしていくべき




優秀賞
<優秀作品1>
タイトル…『庭を想ふ』
応募者…池部龍氏(大分県・株式会社 池部造園)

審査員からのコメント
・自然を感じさせる庭で、迫力がある石積みが良い。
・造園連の技も表現できる庭になっている。
・水車もポイントになっていて興味を惹かれる。
・水景のボリュームはもう少し増やしてもいいかもしれない。




優秀賞
<優秀作品2>
タイトル…『遊ぶ庭』
応募者…中川茂樹氏(中川造園)・島田遥氏(庭や遥)・山田卓司氏(株式会社サザンレイクス)・和田俊一氏(縁和)・和田千緩氏(縁和)・中林ルツ氏(R-GREEN)・川窪康範氏(有限会社川窪造園)川端善之氏(緑彩園)滋賀県

審査員からのコメント
・アクティビティがある動的な庭。応募作品の中では異質の存在。
・遊ぶというコンセプトがおもしろい。子供が遊ぶというよりもワークショップなど大人も巻き込む取組ができそう。
・模様替えも見せながら行うなど様々な展開が想像できる。
・テーマからコンセプトへの落とし込みが考えられている。




優秀賞
<優秀作品3>
タイトル…『光陰対話の席』
応募者…天本哲也氏(佐賀県・株式会社飛鳥緑化建設)並びに佐賀県支部青年部

審査員からのコメント
・高低差があるダイナミックな庭。
・茶室から眺める景色と、歩きながら楽しめる外の景色の構成が良い。
・技術・技能を生かせる構成要素。
・会場で施工するとなると図面通りの高さで施工できるかが懸念。



審査講評 審査委員長・鈴木誠氏(東京農業大学名誉教授・東京農業大学グリーンアカデミー校長)

まずは応募者の皆様に厚く御礼申し上げるとともに、短期間に原案をまとめたことに敬意を表します。
周辺状況・環境の詳細が与条件として与えられていない中、プランをまとめた事にはご苦労があったことと思います。
さて、やはりこうしたプランづくりには設計家と違い、ものづくり専門家ならではの難点がありました。創りたい造園作品(テーマ・趣旨・空間表現・特長など)を説明する能力開発(プレゼン修行)が必要と皆さんにお伝えします。
審査のポイントは、博覧会のテーマに沿いインパクトをもつか。造園連らしい技と心を感じるか。作庭者・参加者・観賞者が楽しめるものか。会期中の模様替え・動き・イベントに対応できるか。等ですが、一番は作品を創り維持管理して観賞する人々に楽しんでもらうこと。ぜひ実現してほしいです。



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