ジャパン庭園マイスターズの技
出展庭園「せせらぎの里に聞く…秋の詩」には
庭師の技が活きています。
庭師の技が活きています。


木には表と裏があり、どの方向に向ければ最も見栄えがし、庭の景色としていかせるかを十分に考えるのです。このような木の植え方をするのは世界中でも日本の庭師だけでしょう。

延段は京都産の「さざれ石」を使って、「あられこぼし」という手法でつくりました。その名の通り、あられをまき散らしたような草体の敷石です。「君が代」にも歌われているさざれ石は、雨水などで石灰岩が溶解し小石を凝結させて、長い歳月をかけて徐々に大きくなった石です。石ひとつひとつのかたちを吟味しつつ組み合わせて敷き並べ、美しい目地模様の延段をつくり出しています。 | ![]() |

![]() | 水鉢からあふれた水が一筋の流れをつくります。流れのなかに、そして岸辺に配られた大小の石によって導かれ水はいきいきとした表情を見せます。上流は渓谷のような軽やかな流れ、瀬落とし(小滝)を経て、中流、下流に行くに従って徐々にゆったりとした流れへと変化します。ところどころセキショウをあしらったジ蛇籠を置いて、流れ全体の表情をほどよく和らげています。 |
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