第41回技能五輪国際(イギリス・ロンドン)大会 開催報告
![]() | 世界48ヶ国・地域から46職種・選手925名が参加。そのうち造園競技には16ヵ国が参加しました。 日本の代表選手は 藤崎賢博選手((有)岡部造園・22歳) 猪野直紀選手((株)高山造庭園・19歳) の2人。 9位敢闘賞を受賞しました! |
日 程
2011年10月4日(開会式) 5〜8日(競技)、9日(閉会式)
造園競技会場
エクセルロンドン(イギリス・ロンドン)
参加国
ドイツ,スイス,オランダ,オーストリア,フランス,イタリア南チロル,イギリス,フィンランド,スウェーデン,ノルウェー,カナダ,台湾,日本,オーストラリア,スペイン,エストニア
造園競技結果>>
金
スイス
銀
スウェーデン,イギリス
敢闘賞
南チロル・イタリア,ノルウェー,ドイツ,オーストリア,フランス
日本,オーストラリア
造園競技について>>
作業時間は4日間22時間以内、選手は2人1組。課題は開催3ヶ月前に公開されていたものを30%変更して行われた。
前回のカナダ大会に引き続き、毎日採点する作業が決められるモデュール様式が採用され、審査員(エキスパート)の主観評価の偏りを是正するため主観評価50点、客観評価50点の合計100点が満点となった。
今回日本選手を悩ましたのが客観評価の中でも、計測。トータルステーションによりミリ単位で計測され、1ミリ単位で減点された。金賞のスイスを除いた各チームの点差は拮抗しており、計測でのミリ単位の評価で順位が決まったようだ。
下の写真は日本チームの完成した庭園

1日目の採点は舗装。選手二人は順調に作業をこなし、良い雰囲気で終了。
2日目の採点は石積み。課題の石積みは蜂蜜色の石積みの村コッツウォルズ地方に行くとどこでも見られる。スイスは石積みの石をすべて加工。日本は少々粗いが、スイスに次いで早い仕上がり。続いて、防水シートを使用して、滝・流れ・池の施工に入る。
イギリスは流れに石を使用しない。日本やスイスは石を護岸に使用した流れをつくり、各国の個性が発揮されてきた。
3日目、木工の橋とスタイルが採点される。ティンバースタイルはカントリーガーデンによく見られる動物除けの入口。手すりを丸く加工するところが採点のポイントである。ナイフで削る国、丸太を固定する道具を持参した国、ノミで削る国、それぞれ違う。
栗丸太のフェンスも想像以上のもの。牧場で倒れた栗を斧で割ったものが支給された。日本で栗を倒した材料で練習した成果が上がる。 日本チームは橋で手直しが発生、作業が遅れてきた。それでも高木は植えられた。 | ![]() |
![]() | 4日目最終日、残り時間は3時間30分。すべての国の時間が足りない。そこへ500ポット以上の低木、草花、草ものがどんどん搬入されてくる。 最後の1時間、日本から応援に駆けつけた応援団皆で声をからして「頑張れ日本」のコールが続く。選手も最後の力を振り絞って12時45分、4日間の競技が終了した。 |
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