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第27回全国都市緑化ならフェア

庭園マイスターズ
 平成22年9月18日(土)〜11月14日(日)の会期で開催されている全国都市緑化ならフェアに造園連は庭園を出展。
 今回は平成22年度厚生労働省より「ものづくり立国の推進事業」を受託し、日本が誇るべき高度な技能を市民へアピールするとともに、その熟練技能を継承するため「現代の名工」を始めとする熟練技能士たちの指導のもと研修会形式で作庭を行い、所々にキラリと光る技が散りばめられた秋の庭が完成しました!
 


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下記の画像をクリックすると大きく表示されます。
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【アプローチ】バリアフリーを考えた土系舗装材を使用。小石でトンボを。
【延段】京都産さざれ石の敷石。あられこぼしで目地の美しさを表現。
【道しるべ】「みぎいせみち」「ひだりならえ」と刻む。荒木又右衛門の仇討ちで有名な伊賀の「鍵屋の辻」に建つ石標を模したもの。滋賀県産の江州石。
【飛石】景石と同じ地元奈良県産の生駒石。
【筧・水鉢】筧にはコナラ材を、水鉢は香川県産庵治石の水掘れ石。
【流れ】石に隠れた給水口と水鉢のこぼれ水の2箇所を水源とする流れ。
【石積み】福井県敦賀産の疋田石を使用。古色蒼然とした雰囲気。
【古瓦モニュメント】古瓦を何枚も層状に重ね、<br光悦寺垣のようなかたちのモニュメントに。
【寸松庵型置灯籠】岐阜県産の蛭川石。
 

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会場で配布している庭園「せせらぎの里に聞く秋の詩」のパンフレットは下記からご覧頂けます。


変型四ッ折パンフレット(PDF形式)

ジャパン庭園マイスターズの技

出展庭園「せせらぎの里に聞く…秋の詩」には
庭師の技が活きています。
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 木に大きな負担を与えるため、本来、真夏には移植は行わないのですが、フェア開催時期に合わせた施工であったため、猛暑のなかの植栽工事となりました。それぞれの木は植える前に枝葉を落として水分の蒸散量を抑え、根にたっぷりと水を与えながらの植えつけとなりました。
 土には全体に竹炭を混ぜました。竹炭には土壌に酸素を供給し、通気、水はけ、保水性をよくする働きがあります。さらにミネラルの補給と同時に微生物も増殖させ木の発根を促します。木の生育に十分な環境づくりを第一歩として、植栽を考えたのです。
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 木の姿かたちは決して一様ではありません。同じ種類の木でもよく見るとそれぞれに個性があります。木を植えるときは、その場で木を回して向きを検討します。
 木には表と裏があり、どの方向に向ければ最も見栄えがし、庭の景色としていかせるかを十分に考えるのです。このような木の植え方をするのは世界中でも日本の庭師だけでしょう。


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 延段は京都産の「さざれ石」を使って、「あられこぼし」という手法でつくりました。その名の通り、あられをまき散らしたような草体の敷石です。「君が代」にも歌われているさざれ石は、雨水などで石灰岩が溶解し小石を凝結させて、長い歳月をかけて徐々に大きくなった石です。石ひとつひとつのかたちを吟味しつつ組み合わせて敷き並べ、美しい目地模様の延段をつくり出しています。
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 水鉢からあふれた水が一筋の流れをつくります。流れのなかに、そして岸辺に配られた大小の石によって導かれ水はいきいきとした表情を見せます。上流は渓谷のような軽やかな流れ、瀬落とし(小滝)を経て、中流、下流に行くに従って徐々にゆったりとした流れへと変化します。ところどころセキショウをあしらったジ蛇籠を置いて、流れ全体の表情をほどよく和らげています。
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フェア会場で竹垣づくり・シュロバッタの実演を行いました!

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 期間中の11月6日(土)には、フェア会場内で竹垣づくり,シュロバッタづくりの実演を行いました。
 野村脩親方、棕櫚バッタづくりの名人・高橋常務理事、大阪府と奈良県の青年部の協力により、多くの来場者の皆さまにプロの技を伝授しました!


 
ならフェア実演


竹垣の中でも基本の竹垣「四つ目垣」、そして垣根の結束の基本「いぼ結び」
皆さん真剣にチャレンジされました!


ならフェア実演
ならフェア実演
大人にも子供にも大人気。棕櫚バッタ教室、本日も盛況です。
ならフェア実演
ならフェア実演



庭師の仕事は、
「掃除に始まり、掃除に終わる」

竹穂で小ぼうきも作りました。
竹垣006.jpg


竹垣づくり実演チラシ


作庭実演時に配布したチラシ

内容をご覧になりたい方は、画像をクリック
(PDFファイル)

フェア会場で作庭の実演を行いました!

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ならフェア作庭実演
 期間中の10月11日(月・祝)には、作庭の実演を行いました。現代の名工である宇田川辰彦親方のもと、山口県の女性技能士3名により、庭づくりの技を披露!

 【山口県の女性技能士】
 名越久美子さん 岡部造園
 吹上笑美さん 多々良造園
 上利春香さん 高山造庭園

 3名とも20代ですが、1級造園技能士を持ち、技能五輪国内大会のメダリストです。



多くの観客に見守られ、
司会の高橋善和氏(造園連常務理事)による進行のなか、
ヨコ3m×タテ1.8mの5.4平方メートルの庭が姿を見せてきました。
 
ならフェア作庭実演
ならフェア作庭実演
ならフェア作庭実演
若き女性庭師の感性で、
草花や宿根草の花を積極的に使用しました。
鮮やかな花を咲かせた和の庭です。
ならフェア作庭実演完成
ならフェア作庭実演イメージ


←こちらは完成イメージ


実演終了後には、観客の皆様に今回の作庭で使用した草花をプレゼント。
多くの観客にお集まりいただき、大好評のうち終了しました。
ありがとうございました。
ならフェア作庭実演
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作庭実演時に配布したチラシ

内容をご覧になりたい方は、画像をクリック
(PDFファイル)

第27回全国都市緑化ならフェア 概要


第27回全国都市緑化ならフェア
  「やまと花ごよみ2010」
全国都市緑化ならフェア
会期:平成22年9月18日(土)〜11月14日(日) 9:30〜16:30(11月は16:00まで)
場所:奈良県馬見丘陵公園 奈良県北葛城郡広陵町大野93-3
公式ホームページ http://www.yamatohanagoyomi.jp/


造園連は、会場内・花の都ゾーン「懐かしの庭」部門
に出展しています。

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一般社団法人
日本造園組合連合会
(略称:造園連)

〒101-0052 
東京都千代田区神田小川町3-3-2
マツシタビル7階
地図情報

TEL:03-3293-7577
FAX:03-3293-7579
e-mail:jflc@sepia.ocn.ne.jp

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