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剪定用工具

木鋏・剪定鋏・刈り込み鋏・高枝剪定鋏・剪定鋸・枝打ち鎌・梯子・脚立



1.木バサミ(植木バサミ)
 植木バサミという名で親しまれている、最も一般的なハサミである。剪定作業には一番頻繁に使用される。
 指を入れる柄の部分を「わらび手」といい、このわらび手が大きく、独特の形をしているのが特徴。このような柄の形は、枝を切ったときに、他の枝を挟んで傷めないように工夫されたものである。木バサミは剪定バサミのようにバネがなく、長時間使用しても手が疲れないという利点がある。
 大きさ、かたちともにいろいろなものが市販されているので、手にとってみて、よくなじむのものを選ぶとよい。
 通常、木バサミでは直径1cmくらいまでの枝を切る。それ以上の太い枝を切るには剪定バサミを用いることが多い。細い枝が込み合っている場合には、木バサミを使うと剪定作業がスムーズに行える。さらに、枝分かれの部分や芽の位置で切る場合など、剪定バサミで切ると、枝の切り残しが突起状になってしまうが、木バサミを使うと、枝を残さずにきれいに切ることができる。
 木バサミで実際に枝を切る場合、径5mm以下の細い枝は、刃の先のほうを使って切り、径5mm以上、枝が太くなるほど、刃の元のほうで挟み、手前に回すようにして切るとよい。


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2.剪定バサミ
  最初、果樹の剪定用のハサミとしてヨーロッパから紹介されたが、切れ味がよいうえに太めの枝も切れることから、庭木や盆栽などの剪定に広く用いられるようになった。
 果樹剪定用ということから、庭木の見た目の美しさより、できるだけ多くの木、多くの枝を剪定するのが目的で、スピーディかつ、よく切れることを狙いとしたハサミである。したがって枝先などの細かい剪定には向かない。
 木バサミとは刃の形が異なり、「切り刃」と「受け刃」が半円の弧状となっている。「にぎり」と呼ばれる柄の内側にバネが仕込まれていて、ギュッと握り込むようにして枝を切る仕組みになっている。このバネには、針金のゼンマイバネと虫バネの2種類があり、バネの強いものは、長時間作業するとかなり手が疲れてしまう。剪定バサミは各種市販されているが、購入の際には、実際に握ってみて自分に合ったものを選ぶとよい。
 剪定バサミは、木バサミでは手に負えないような太い枝の剪定に使用する。枝の硬さによって多少の違いはあるが、一般的に直径2.0cmくらいまでの枝を切ることができる。切り方によってはそれ以上の太い枝を切ることも可能である。剪定バサミで、実際に枝を切る場合は、切り刃を手前にして、枝を挟み向こう側へ押し込むように回して切る。このようにすると、それほど強い力を入れなくても、太い枝を無理なく切ることができる。


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3.刈り込みバサミ
  生垣および玉ものや玉散らし、または洋風のトピアリーなどの人工的な仕立てものを刈り込むためのもので、両手で扱う大型のハサミである。木バサミ、剪定バサミと異なり、枝を1本1本切るのではなく、全体的な樹形をつくるのを目的とする。
 刈り込みバサミには、表と裏があり、刃先が反っているほうが表であり、この刃の反りが手前側に向くようにするのが正常な持ち方である。
 刈り込みバサミ購入時には自分に合ったものを選ぶようにする。刃が厚く、刃渡りが長いもののほうが使いやすく、柄も長いほうが腕が疲れないので作業が楽である。
 刈り込みバサミの使い方は両手を同時に動かすのではなく、片方の手は柄の中ほどを握って固定し、もう一方の手を動かして使用する。そうすると刃先がブレずにきれいに刈ることができる。また、柔らかい芽先のみを刈り取るような場合は、柄を短めに持つと作業しやすい。なお、玉ものの上面の曲面部を刈り込むときには、ハサミを裏返しに使うと美しい丸みがつけられる。また、生垣の天端など高所を刈り込むときも、ハサミを裏返したほうが作業がスムーズに行える。


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4.高枝剪定バサミ(高枝切り)
  脚立やハシゴを用いずに、高いところの枝を切り落としたいときに使う植木バサミ。街路樹、公園樹の剪定に使う大形のものと、高さ3.0cmくらいまでの枝を切る家庭用のものがある。
 かつては、竹の先端にノコギリを固定して使っていたこともあったが、現在は、伸び縮みする長いパイプの先に剪定バサミを取り付けたものが一般的で、市場に多く出回っている。
 径1.5〜2cmくらいまでの枝を切るのに使い、それ以上の太い枝を切るには無理がある。また、正確に切る枝の位置をとらえることできないので、細かい手入れを行うには向かない。どちらかといえば、樹芯に近い部分の枝透かしや枝抜きに用いる程度である。
 ハサミ状の刃に枝を挟んだら、刃を動かすヒモを一気に引いて切る。なお、ヒモでなくグリップ式の引き金になっているものもある。


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5.剪定ノコギリ
  剪定ハサミでは切れないような太い枝や太い根などを切るときに使用する。古くから使われている道具。両刃だと他の枝を傷つけてしまうので、片刃のものを選ぶ。
 幹や太い枝を切るには、目が粗く、刃の長さが45cmくらいのものが適す。
 細い枝を切るには、目が細かく、刃の長さは25cmほど、片手で持って楽に作業ができるような小形のものが適している。また、刃の先端の部分が細く丸くなっていて、枝と枝の間に無理なく差し入れられるものがよい。
 折りたたみ式の方は収納には便利だが、使っていないときは刃が見えないので、サビができた場合に気づきにくいので注意が必要。
 枝を切る際には、切り取る枝の先のほうを一方の手でしっかりと支えて、枝が動かないようにしてから、ノコギリを引くようにする。


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6.トリマー
 生垣など、面を均一に刈り込むための刈り込み機。電動式、充電式、発動機式などの種類がある。
 トリマーは作業が効率的に行えるが、瞬間的に刈る機械なので、使用にあたっては十分な注意が必要である。
 一部分を刈り込み過ぎてしまったり、電動式の場合はコードが足に絡んだりして、思わぬケガをすることがある。



7.脚立
 高い位置での枝の剪定、高垣などの刈り込みに必要な道具である。剪定作業に使われる脚立の一般的な構造は、長さ3mほど、直径5cmくらいのスギあるいはヒノキなどの丸太を、三角形に組み立て、足を掛ける桟を30〜35cm間隔に横に打ち付け、さらに支えとなる長さ2.5mほどの竹の棒を一番上の桟に取り付けてつくられている。最近は同形のアルミ製のものもあり、現場でよく用いられている。
 実際に脚立を使って作業を行う場合は、脚立を立てたら、支えの棒と桟をロープで結び、脚立が開いて倒れないようにする。足と地面の角度は75度以下と規定されている。
 脚立に上っての作業は、通常、上から3番目か4番目くらいの桟の所までを目安にし、必ず桟に足をからめて安全を確保する。
 脚立は前後の動きに対しては安定感があるが、横方向の動きに対しては不安定なので、左右の枝を切るときなど、あまり無理な姿勢で作業を行うと危険である。


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8.はしご
 脚立でも届かない、さらに高所の剪定作業に利用される。剪定用のはしごは、現在では二段に伸縮可能なアルミ製のものが使用されることが多い。
 差し込みと呼ばれる長い丸太を斜めに樹木に立て掛け、そこに梯子を垂直に立てて取り付け高を調節し、しっかりと縛りつける。さらに梯子の上部を長い竹竿か丸太で支える。
 梯子に上って剪定作業を行う際には、必ず桟に足をからめ安全を確保する。


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(略称:造園連)

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