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カ行

ガイア Gaea 【環】
 ギリシャ神話に出てくる大地の神の名前で,アメリカの化学者・ラブロックが提唱した学説のこと。「自然と生物は一体である」という考え方で,地球上の生物は自らの生存に必要な環境をつくり出し,環境の変化に直面してもその安定性を維持するというものである。そのために人類の安定は人類が地球をどのように扱うかにかかっており,扱いを間違えると地球が人類に報復をすることもあるという。

ガゼボ gazebo 【施】
 ヨーロッパの風景式庭園で,園内につくられた装飾的な小さな建物のこと。休憩施設や見晴し台として利用され,添景としての効果も高い。和風庭園でいえば四阿であろう。

カスケード cascade 【施】
 階段状の人工滝で,イタリア,ルネサンス期の傾斜地を生かした露壇式庭園で大いに発達した。

カッティング cutting 【植】
 挿し芽あるいは挿し木の意味。植物の枝や若芽等を切り取り,砂などに挿して発根させ植物をふやす。栄養繁殖の一つ。

ガーデナー gardener 【般】
 欧米で,プロの庭師のことを指すが,植物に詳しい園芸愛好家をガーデナーと呼ぶこともある。

ガーデニング gardening 【般】
 主として花卉植物を楽しむ庭として,近年,流行語ともなった言葉だが,欧米では作庭,造庭を意味する言葉として,かなり古くから使われていたと思われる。

ガーデニングビジネス gardening business 【園】
 園芸関連の商品を扱う経営形態。

ガーデン・オーナメント garden ornament 【施】
 庭園内で移動可能な工作物。一般に彫刻や鉢など装飾本位のものをいい,椅子やテーブルなど実用本位のものをガーデン・ファニチュアと称している。

ガーデンハウス garden house 【施】
 日本庭園でいう「あずまや」のこと。庭園内に設け,休息などに用いる小屋。

ガーデン・ファニチュア garden furniture 【施】
 直訳すれば庭園家具となり,椅子やベンチ,テーブル,野外炉など実用本位のものを総称していう。彫刻や鉢など装飾本位のものをガーデン・オーナメントと呼び区別している。

カナール canal 【施】
 静水をたたえた水路。ヨーロッパの平坦部につくられた整形庭園で大いに発達した。フランスのヴェルサイユ宮苑の十字形のグラン・カナールは有名。また国土のほとんどが低地であるオランダの庭園では,カナールが多用されている。

カーペット・ベディング  carpet bedding 【施】
 花の彩りや葉の色で文字や模様を描いたカーペット状の花壇のこと。背の低い植物を密生させて植える。花時計などはその代表的な手法のひとつ。

カラーリーフ・プランツ color leaf plants 【植】
 草花,樹木のなかで,特に美しい葉色をもつ植物の総称。さまざまな葉色を見せる斑入り葉,銅葉,銀葉,黄金葉など,一風変わった葉色をもつ植物群が,庭のアクセントカラーとして注目されている。 黄金色の葉色をもつフイリフェラオーレアやオウゴンキササゲ,紅〜紫色の葉色をもつベニスモモやベニハシバミなどの種類がある。

カントリーパーク country park 【都・ス】
 第三次全国総合開発計画の地方定住構想を受けて,計画区域外に設置される都市公園。農村や漁村などの住民が,文化やスポーツを楽しめるように各種施設を整備する。

キオスク kiosk 【施】
 キオスクといえばJRの売店を思い浮かべるが,もともとはトルコやイランなどで,古くから庭園内に用いられてきたキノコ状の小さな建物をいう。現在,イギリスやフランスで,公園の音楽堂や休憩所,売店などの小建築を広くキオスクと言っている。

キッチンガーデン kitchen garden 【園】
 野菜など食用のための植物を育てる庭園。

キャリング・キャパシティー carring capacity 【環】
 森林や土地などに人手が加わっても,その生態系が安定した状態で継続できる人間活動の上限のこと。世界の耕地の大部分で,キャリング・キャパシティーを越えた農業が行われているという国連教育科学文化機関(UNESCO)による報告がある。その正確な算定は難しいが,土壌浸食や砂漠化が起こるのはキャリング・キャパシティーを上回る開発が行われた結果ともいわれ,途上国ばかりでなく,先進国においても重要な問題となっている。

クライアント client 【般】
 仕事の依頼主。

クライマー・プランツ climber plants 【植】
 生長するとともに壁や塀を下から上へ這い上がるような植物のこと。クライマー・ローズやクレマチスがその典型である。

クラインガルテン kleingarten〈独〉 【ス】
 農耕地をいくつかの小区画に区切り市民に貸し付ける貸農園・菜園。1919年,ドイツでは「クラインガルテン法」に基づいて制度化。日本でも,都市農地の一部を利用して市民に供給しようという市民農園整備促進法が1990年に国会で可決・成立し,日本型クラインガルテンとして近隣コミュニティのなかでの利用が図られている。

グラデーション gradation 【デ】
 もともとは「順序立て」「段階付け」という意味で,美術・デザイン用語では,色の濃淡,明暗,色彩などの規則的・段階的な変化をいう。造園では例えば植栽において(特にコニファーガーデンなどの場合),緑の濃淡を規則的に配植し,グラデーションの効果を狙うこともある。

グランドカバー・プランツ ground cover plants 【植】
 地面を被うように広がる草丈の低い植物のこと。地被植物。略して「グランドカバー」という場合が多い。芝生や苔をはじめ,リュウノヒゲ,タマリュウ,アジュカ,シバザクラ,アイビー,クマザサなどが多く使われている。

グリエ  grille 【施】
 街路樹などの根元を保護する目的で,根元周囲に施される格子状の鉄枠。ツリーサークルとして一般化している。フランスで発祥しパリ市街を中心に広く用いられた。枠型は円形か正方形が一般的で,さまざまな幾何学模様を描くものもある。日本では鋳造品が主体となっている。

グリッド・プランニング grid planning 【都】
 地域全体を碁盤の目状に仕切り,その部分ごとに建物の平面計画や都市計画を進めていく方法のこと。

グリーナリー greenery 【植・施・環】
 \塚奸N仄。温室。環境問題に対する関心,特に政治的な面での関心をいう。

グリーニー greenie 【環】
 環境保護運動家。

グリーンGNP green GNP 【環】
 環境対策にかかる経費,自然破壊によるマイナス,環境対策の実施で生まれる利益などを数値化し,各国の環境を比べるのに使う環境指数。

グリーンアドバイザー green adviser 【園】
 家庭園芸指導者。1992年に(社)日本家庭園芸普及協会が発足させ,合格者に資格を与える制度。

グリーン・インテリア green interior 【植】
 建築物の内部空間を観葉植物や緑樹などで装飾すること。

グリーン・オーディット green audit 【環】
 地球環境によい,環境にやさしいと唱える商品の内容点検や調査を行うこと。緑の監査の意。

グリーンカンパニー green company 【環】
 環境保護や公害防止などを考えて商品開発を行う企業のこと。

グリーンキーパー greens keeper 【管】
 ゴルフコースの管理者,ゴルフ場の芝生などの管理・育成をする専門家のこと。

グリーンコーディネーター green coordinator 【園】
 「園芸装飾技能士」。国家資格となっている。室内に置く植物の配置方法などを企画・調整する職業。

グリーン・コンシューマリズム green consumerism 【環】
 消費者が企業に対して環境によい企業行動を要求する運動のこと。

グリーンシステム green-system 【環】
 地球生態系の基本をなす植物のさまざまな作用と,他の生物との連鎖関係のこと。

グリーンツーリズム green tourism 【環】
 長期休暇を観光地で過ごすのではなく,農家の民宿などを利用して過ごすことで,欧米で人気が高まっている。日本でも農村民宿のスタイルは徐々に増えてきており,過疎に悩む地域や農村の活性化にとって意義は大きいとされる。今後定着するかどうかは,迎える農村側と訪れる都市生活者の相互の協力にかかっている。

グリーンハウス greenhouse 【施】
 寒さに弱い植物や苗を育てるためのガラスの部屋や暖房施設つきの温室などのこと。家とは独立したタイプのものを指す。

グリーンビジネス green business 【他】
 緑化産業。緑化用の樹木を育成・販売・施工する商売。

グリーンピース green peace 【環】
 世界中に支部を持つ環境養護団体のこと。本部はアムステルダムで,反核や自然保護の観点から,さまざまな活動を世界中で行っている。その存在が広く知られるようになったのは,1985年にニュージーランドで核実験反対を訴えたグリーンピースの抗議船「にじの戦士」が爆破される事件があったこと。1989年には日本の捕鯨調査船がグリーンピースの抗議船に体当たりされるという事件が起こっている。

グリーン・プロダクティビティ green productibity 【環】
 環境に配慮しつつ生産性を向上させるという概念・手法のこと。Green Productivity (GP)。リオのサミットで提唱された「開発と環境の持続可能な発展」を受けて,アジア生産性機構(APO)が提唱した。具体的には,(1)環境にやさしい商品やサービスを生産するための技術と適切な経営手法を組み合わせた概念の普及。 (2)加盟国が環境問題と生産性向上に統合的に取り組むための支援。 (3)生産性と環境をめぐる問題に関するNPOの能力強化などを柱とする。2000年4月7日には,日本グリーン・プロダクティビティ協会が設立された。

グリーンベルト greenbelt 【都】
 緑地帯のこと。市街地に環境保全を図るためにつくられたり,道路の上下車線の間などにつくられる。

グリーンマーケティング green marketing 【環】
 地球環境の保護を唱えて商品を販売したり,環境問題に取り組む姿勢を広報・宣伝したりする企業活動のこと。

グリーンレンタル green rental 【他】
 貸鉢業。ビルや事務所,商店などに鉢植え植物を貸し出す業種。

クレイボール clay ball 【材】
 小粒の粘土を焼いたもの。多孔質で保水力と水はけがいいので,ラン類や観葉植物の植え込みに使われる。

グローカル・アクション glocal action 【環】
 環境問題を地球的規模で考え,地域ごとに行動しようとすること。"glocal"とは"global"と"local"の造語。

グロット grotto 【施・史】
 「庭園洞窟」と訳されるが,語源は「グロテスク」と同じである。庭園洞窟は,イタリア,ルネサンス末期からバロック期にかけて多く見られた庭園意匠の特徴の一つで,怪奇趣味を表現したものである。特に怪物庭園とも呼ばれているボマルツォ庭園のグロットは有名で,石造りの怪物の大きく開いた口がグロットとなっている。

グローブ GLOBE 【環】
 地球環境国際議員連盟。1989年に結成。"Global Legislators Organization for a Balanced Environment"の略で,調和のとれた地球環境のための立法者の国際的組織の意。

クロールピクリン crawl picline 【薬】
 病害や害虫を防除するのに使う劇薬の一種で,土の消毒殺菌にはよく使用される。液体であるが,土中で揮発し拡散して,その効果を発揮する。催涙性が強く,使用の際は誤って吸入しないよう十分気をつけねばならない。

クロロシス chlorosis 【病】
 葉の萎黄症状。葉緑素の形成が,構成元素の欠乏や代謝異常によって阻害されるため,緑色が失われる生理障害。マグネシウム欠乏が代表例。

ケナフ kenaf 【植】
 アオイ科の一年草で,熱帯などで栽培され,紙の原料となる植物のこと。

コジェネレーション cogeneration 【環】
 発電とともに発生する廃熱を有効に活用する自家発電システム。発生した熱をそのまま環境中に排出してしまう既存の火力発電所の熱効率は40%程度。それに対して,コジェネレーションの場合は80%以上の熱効率を可能にする。その廃熱は給湯や暖房などに利用され,石油や天然ガスなどの一次エネルギーの消費を半分近くまで抑えることができる。地球温暖化対策のために産業部門などへの導入が望まれている。 

コテージ・ガーデン cotage garden 【ス】
 自然のままの草花の美しさを生かしたガーデンスタイルのこと。オールドファッションのナデシコやスミレ,スイカズラやツルバラがからむノスタルジックな雰囲気を醸し出す。カントリーガーデンは同義語。

コートハウス court house 【都】
 建物や塀で囲まれた専用の中庭をもった住宅。現代では,都市部の低層集合住宅の形式の一つとなっている。

コニファー conifer 【植】
 もともとはコーン(球果)をつける植物のことを指したが,現在では針葉樹の総称とされている。非常に多くの種類が世界中に分布している。樹形は円錐形や半球形,あるいは匍匐形などさまざまなものがあり,特に園芸用に矮性(ドワ−フコニファー)に品種改良されたものが人気がある。濃緑,青緑,鮮緑,黄緑,黄金,銀青などさまざまな葉色をもつ種類があり,それらを組み合わせて配植することで,美しいコニファーガーデンをつくることができる。スパルタン,ゴールドクレスト,ポプシーなどの外来種が人気が高い。

コミュニティ・ガーデン community garden 【ス】 
 住民が地域の中に共同で花壇などを造成・管理すること。

コモン・スペース common space 【ス】
 集合住宅などで,居住者すべてで共有する空間。植栽地や園地,スポーツ・遊戯広場などとして利用される。共有庭としてコモンガーデンと呼ぶこともある。

コールドジョイント cold joint 【工】
 施工不良などでコンクリート壁に不均質が生じ強度が下がる現象。

コンサバトリー conservatory 【施】
 植物を寒さから守ることを目的につくられた温室だが,同様の役割を持つグリーンハウスに比べると装飾性が高い。建物から張り出したガラスの部屋や観賞用の温室でサンルームとしても使われる。

コンシステンシー consistency 【工】
 コンクリートの流動性を示す言葉。

コンテナ container 【材・園】
 植物を植えるための容器。プラスチック製,木製,鋳鉄製など素材もスタイルもさまざまなものがあり,鉢やポットもコンテナに含まれる。ベランダ,屋上,玄関前,窓辺と,その応用範囲は広い。

コンパニオン・プランツ compannion plants 【植】
 主植物の側に植栽して,主植物の生育上有益な働きをする植物。例えばトマト圃場の側に植えて害虫除けの働きをするハーブ類などがあげられる。

コンプレックス complex 【建】
 集合建築。複合建築。団地などのこと。

コンポスト compost 【材・施】
 混合肥料,堆肥の意味を持つ。庭のコーナーなどに置き,食べ物のくずや落ち葉と土を混ぜて,堆肥をつくる場所のことも指す。



一般社団法人
日本造園組合連合会
(略称:造園連)

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東京都千代田区神田小川町3-3-2
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